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相続とは

相続とは亡くなった人の財産(遺産)を一定の家族が引き継ぐことを指します。自分の親や親族が亡くなった場合、葬儀や行政手続など色々やることがありますが、同じように親が残した財産を相続する作業も行う必要があります。

相続は被相続人が死亡した瞬間から自動的に開始されます。相続人が被相続人の死亡の事実を知らなくても、被相続人の死亡によって相続は開始され、財産に属する一切の権利義務は相続人に移ります。

遺産の相続はその査定や課税方法が複雑であり、なかなか素人では理解できにくいものになっています。基礎的な知識を持っていないと大きな損をしてしまう可能性があります。

相続税

相続税とは親族などが亡くなったことにより、財産を譲り受けた者に対してかけられる国税のことです。死亡した人を被相続人とよび、相続によって財産を承継した人を相続人とよびます。被相続人の財産を相続した相続人が相続税を負担することになります。ただし、全ての相続財産から相続税基礎控除や各種の控除を行い、余った財産が相続税課税総額になりますので基本的に普通の人には発生しません。比率から言うと国内の相続人の内20人に1人が納付する場合に相続税がかかるといった程度です。

また、遺言によって財産を譲り受けることを遺贈とよび、この場合も相続税がかけられます。遺贈により財産を与える人を遺贈者とよび、財産を譲り受ける人を受贈者とよびます。遺贈は遺言書に基づいての財産の譲渡であり、相続による財産の取得よりも優先されます。

相続税基礎控除

相続税の基礎控除額は以下の算定式で計算されます。

基礎控除額=5,000万円+(1,000万円×法定相続人)

このことから大抵の人は基礎控除額が課税総額を上回ると思います。例えば課税される遺産総額が6,000万円、相続人が配偶者のみという場合、課税総額6,000万円−基礎控除6,000万円=0円となり相続税は発生しません。

遺産

遺産には有形無形の様々なものがあり、被相続人の財産に属した一切の権利および義務を受け継ぎます。以下にある表が遺産分割の対象となる財産・ならない財産をまとめたものになります。

分割の対象となるプラス財産 土地、家屋、借地権、借家権、現金、預貯金、有価証券、債券、金銭債権、家財、自動車、貴金属、書画骨董、美術品、収集品、ゴルフ会員権、特許権、著作権など
分割の対象となるマイナス財産 借金、売掛金、借入金、住宅ローン、未払いの月賦、未払いの税金、未払いの家賃、地代、葬式費用、未払いの医療費など
分割の対象とならない財産 一身専属的な権利や義務、墓地、墓石、仏壇、祭具、系譜、死亡退職金、遺族年金など