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定期保険

定期保険とは、一定の保険期間(保険料支払期間)以内の死亡について保険金が給付される商品です。安い保険料で大きな死亡保険金が保障される生命保険といえます。満期保険金はなく、死亡保険金が受け取れるのも保険期間内であるため、いわゆる掛け捨てタイプと言われるものです。

期間が短いものは貯蓄性をほとんど無いので保険料はその分安くなります。扶養者のいる家庭の世帯主が死亡した後の生活費用などを確保するのには最適の保険といえます(扶養期間が有限な為)。

期間は1〜15年といった短期から、50年以上の長期に及ぶものがあります。特に後者の場合、保険金の支払のための責任準備金が積み立てられる形になるので、保険期間終了の10年前頃までは貯蓄性があります。また保険料の一部が損金として計算できるので節税効果を期待できます。

定期保険の種類

一定期間に死亡した場合のみ保障される定期保険にも最近はいろいろな種類の保険があります。

更新型定期保険

更新型定期保険とは、支払われる保険金額は一定で保険支払期間が1〜15年と短く期間満了になると新たに定期保険特約を更新していく商品です。更新時は更新時点の年齢、保険料率によって保険料が再計算されるので一般的に保険料が高くなります。また健康状態に関係なく、同一の保障内容・保険金額で保障を継続できますが支払う保険料の総額は全期型よりも多くなります。

【ポイント】

保険期間が短いほど、保険料は安く設定されています。しかし更新時に、その時点での年齢・予定利率等で保険料が再計算されるので高齢になるほど保険料が上がる懸念があります。

全期型定期保険

全期型定期保険とは、支払われる保険金額は一定で保険支払期間が30年以上と長く期間満了まで一定額の保険料を支払う商品です。保険料が一定なので更新型と比べ最初に支払う保険料は高くなります。また期間満了後も保障を継続する場合は、健康告知・診査が必要になり、保険料も再計算されます。

【ポイント】

保険料は期間中一定なので将来支払う保険料は把握しやすい。しかし保障内容と保険料が将来でも見合っているかを見極める必要はあります。

逓減定期保険

逓減定期保険とは支払われる保険金額が契約期間の経過とともに減っていく商品です。保険料は、契約期間中は一定ですが、保険金の減少の率や減少の仕方は販売会社によって様々です。ただ契約後半で高齢となり保険料が高くなる時期の保障が少なくなるので通常の定期保険より保険料は安く設定されています。

【ポイント】

保険金は年々減っていくため支払う保険料は安めに設定されています。現在の生活への負担を軽くした形で保障を準備することができます。

収入保障保険

収入保障保険とは保険金を1〜10年程度の分割(年金)形式で支払うようにした商品です。一定の収入を定期的に受け取る事ができますが、保険金を一括して受け取ることも出来ます。しかしその場合は支払期間の利息分だけ保険金額が減少します。保険期間中のいつ亡くなっても遺族が受け取れる期間が10年や20年などと決まっているタイプと契約期間の残存期間に合わせて遺族が保険金を受け取るタイプがあります。収入保障保険も定期保険として扱われるので全期型と更新型があります。

【ポイント】

保険金を年金形式で受け取れるので毎月の生活費に保険金を当てる場合に好都合といえます。ただ全期型と更新型の双方ともメリット、デメリットが存在するので注意してください。

※上記は一般的な生命保険商品について概要を解説したもので、保険会社によっては差異が生じる場合があります。実際の商品については保険会社のパンフレット・約款を必ずご確認ください。