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終身保険

終身保険とは一定の期間、保険料を支払うとその期間が終わった後も、死亡した場合に必ず保険金が給付される商品です。かつて生命保険は定期保険・養老保険のみでしたが、日本人の平均寿命が伸びるに連れ、老後を迎える前に保険期間の満了が来てしまう事が問題となり、その欠点を補うために販売されるようになった商品が終身保険です。

契約日から生涯保障が続くのが終身保険の特徴ですが、生涯保障が続くというのは、「被保険者が死亡して保険金が支払われるまで」ということになります。つまり、死亡保険金が支払われた時点で保険期間は終了となります。

人は必ず亡くなるので保険料のうち一定割合は、将来の保険金支払のために積み立てられていくことになります。このため保険料は定期保険よりも割高となりますが、貯蓄性があるので保険が不要になった場合は解約して返戻金を受け取り、別の目的に使用することもできます。

保険料の支払い方法は、生涯支払い続ける終身払いのほかに、定年を迎えた時期に終了する有期払い、一度に全額を収める一時払いがあります。平均寿命の辺りまで生存した場合、支払う保険料総額は多くの場合で終身払いが一番多く一時払いが一番少なくなります。

終身保険の種類

終身(一生涯)保障・貯蓄機能もある終身保険にも最近はいろいろな種類の保険があります。

定額終身保険

定額終身保険とは契約時の保険金額が約束されている商品です。解約返戻金が契約時の予定利率により約束されていますが、変額終身保険に比べ保険金が高めに設定されています。なお運用責任は保険会社が負うことになっています。

【ポイント】

運用の責任が会社にあるので契約者のリスクはありません。しかし保険料などの負担は後述する変額型に比べ大きいです。

変額終身保険

変額終身保険とは保険料の一部を株や債券など金融商品で運用を行うことで、保険金、解約返戻金が増減する商品です。保険会社にとってリスクが少ないため定額終身保険に比べ保険料が割安に設定されています。運用実績が悪かった場合は契約時の保険金額は最低保障されますが、解約返戻金には最低保障がありません。なお運用責任は契約者が負うことになっています。

【ポイント】

保険料を金融商品で運用するのでリスクが大きく、運用責任も契約者が負います。反面、保険料は定額型に比べ安めに設定されています。

低解約返戻金型終身保険

低解約返戻金型終身保険とは払込期間中の解約返戻金を少なく抑えることで、通常の終身保険と比べて保険料を安くした商品です。低解約返戻期間経過後(通常は払込期間終了後)は、通常の終身保険の解約返戻金と同額なので支払保険料総額を低く抑えることができます。

ただし、途中で解約する際に戻ってくる返戻金は通常の終身保険に比べて少ない(70%程度)ので注意が必要です。そこで、払込期間を短めに契約する方法があります。保障は終身ですので、払込が終了したあとでも保障は継続し、解約するまで解約返戻金は予定利率で運用されます。

【ポイント】

途中解約した場合のデメリットは大きいですが、保険料の支払額は低めに抑えることができます。

積立利率変動型終身保険

積立利率変動型終身保険とは、亡くなった場合に死亡保険金とは別に保険会社の資産運用実績の結果によって変動する増加死亡保険金が支払われる商品です。払い込んだ保険料は比較的安全性の高い金融商品である国債などで運用されます。市場金利が上昇したときに積立利率を上がることで、その恩恵を受けられるという特徴があり、どんなに運用が低迷しても、その利率を下回ることがないように最低保証がついています。

【ポイント】

最低運用利回りが保証されているのでリスクはそれほど大きくありませんが、保険料はやや高めです。

※上記は一般的な生命保険商品について概要を解説したもので、保険会社によっては差異が生じる場合があります。実際の商品については保険会社のパンフレット・約款を必ずご確認ください。